第12回ホスピタリティを学ぶ会 昨年12月12日(金)に、推進協会の研修部会が企画した標題の「学ぶ会」(テーマ:夢とロマンとホスピタリティ~親子の絆がなし得た壮挙~ 講師:冒険家 三浦雄一郎氏)が開催されたので、研修部会メンバーである私は、旧友で山好きの“坂尾藤江さん”を誘って参加致しました。会場は昨年の2月にオープンした東京の新名所、六本木ヒルズにあるハリウッドプラザ5階の“ハリウッドホール”で、近代的な場内は満席の盛況でした。

「学ぶ会」は定刻の15時00分チョッと過ぎに、今回の講演のメインである三浦氏の“エベレスト登頂”の記録ビデオ「70歳のエベレスト登頂には5年の準備が必要でした」の紹介上映で始まりましたが、私はその迫力に圧倒されて、驚き、感動、敬服、共感と大自然の厳しさに息を呑む思いでスクリーンに見入りました。

場内に感嘆と更なる期待の雰囲気がみなぎったところで、本番の講演が三浦氏の「エベレストの頂上は、丁度このテーブルと同じ程の広さでした~」との言葉で始まり、ご自分の貴重な体験を基にされたお話はさらに、その一つ一つが私のこころを大きく揺さぶり、予定の1時間30分を頗る短く感じました。場内の方たちも多分同じ気持だったと思います。

第12回ホスピタリティを学ぶ会 ご一緒した“坂尾藤江さん”が、帰りの途中で実感を込めて、次のように言われました。
「ビデオで、高い氷壁に長い梯子をかけて登る場面には驚き、感服しました。このようなときは、ザイルをつけて、一歩一歩慎重によじ登るものと思い込んでいた私の古い発想を見事に打ち砕かれました」
「“このエベレスト登頂には5年の準備が必要だった”とありましたが、その5年間になされた目的を達成するために、必要と考えられるあらゆる手段・準備を着実に実施していく忍耐力、計画力、実行力と、エベレスト登山は厳しい自然条件との闘いの連続であり、体力の限界、ぎりぎりの条件的極限状態を克服して頂上を極めた逞しい精神力は只々驚きと、敬服であり、加えて99歳になられた雄一郎さんのお父さんのスキー人生は、信じられない思いと、この親にして、この子ありだと感動しました」と。

これには私も全く同感ですが、今回達成された「70歳でエベレスト登頂」という偉業は、ご本人の努力、精神力、周到な準備によるものであるが、これをサポートした子息(三浦雄大・豪太両氏)や、カメラマン(村口徳行氏)以下の隊員の方々と、厳しい条件下での諸準備に超人的な努力をしてくれた17名のシエルパ達の献身的な協力があって達せられたことであり、ここに「ホスピタリティの真髄」を痛感した次第です。

常任理事 吉村一郎