私は常々「For」の精神ではなく、「With」の精神が大切だと訴えています。
「For」とは、お客様のために、会社のために、上司のために、部下のために、社会のために、チャレンジドのために、という考え方ですね。これに対して「With」とは、お客様と一緒に、会社と一緒に、上司と一緒に、部下と一緒に、社会と一緒に、チャレンジドと一緒に、という考え方です。
ナミねぇの生き方を見ていると、常に麻紀と一緒に幸せになろう、麻紀と一緒に楽しく生きていこうという姿勢が感じられます。そしてその考え方の延長線上にあるのが、「プロップ」が意味する支えあいという考え方ではないでしょうか。
これまでのようにお役所、社会、健常者がチャレンジドのために何かをしてあげるというForではなく、つまり役所、社会、健常者とチャレンジドの間に目には見えないが決して越える事の出来ない壁を作るのではなく、お互いが共に楽しく、そして幸せになれる社会を一緒に作っていこうというのが、まさにプロップの支えあいの精神ではないでしょうか。
お互いが一つの社会で生きていくためには、チャレンジドの内に秘められていて、まだ本人は勿論、周りも気づいていないパワーやエネルギー、その潜在的な可能性を引き出す手段としてITを武器として、チャレンジドを納税者にする社会をプロップステーションは築こうとされています。
私は30年以上にわたって、ホテル企業、外食企業、レジャー企業をはじめとしたホスピタリティ産業に携わる方々に対する教育の仕事をしております。
この教育(Education)という言葉には、本来「引き出す」という意味があるそうです。上の者が下の者に教示し、一方的に知識を伝える事ではなく、その人の中に眠っているエネルギーやパワーを引き出す事、やる気を引き出すお手伝いをする事が教育の目的だとするならば、まさにその根本は同じだと言えるのではないでしょうか。

JHMA 研修部会長 常任理事 力石 寛夫

第11回ホスピタリティを学ぶ会